期待を作ることと、その期待を超えること。(たぶんマーケティングの話)

2年ほど前に自社ブランドを立ち上げ、商品を販売している。

商品を端的に言うとスムージーパウダー。バナナなどのフルーツと水(牛乳・豆乳etc.でもいい)とパウダーをミキサーに入れて、さっと混ぜるだけで野菜などの栄養分がとれる。

今日はこの2年で得た考えのひとつを、備忘録的に書いておきたい。

期待を作り、その期待を超える。

これは商売の原則かもしれないけど、お客さんの期待を作ることで商品・サービスは売れて、その期待を超えることで継続(リピート)してくれるという前提があると思う。

前提に沿って話すと、巷で「マーケティング」と言われるものは「お客さんの期待を作ること」で、マーケティングでどんな期待を作るかで、お客さんが買ってくれるかが決まる。

そして実際に継続(リピート)するかは、商品を買って試す一連の体験が期待を超えられるかどうかに懸かっている。

「健康になれるかのような期待」は作りたくない。

「スムージーパウダー」と言っても、伝え方次第では、たまに「健康食品」とカテゴライズされる。

健康食品、つまり「食べると健康になれるもの」というニュアンスだと、お客さんの期待は「健康になれるか、どうか」になりがちだ。

しかし、健康食品(サプリメントとか)を飲んだだけで健康になるかどうかは決まらないし、食べるものだけではなく、運動や睡眠も関わるし、もっと言うと精神的なストレスも関わるし、もっと面倒なことを言うと「健康」の定義も人それぞれだ。

個人的には「健康食品」という言葉はすごく違和感があって、「商品だけで健康になれるかのような期待」を作るマーケティングは、もっと違和感がある

期待の作り方を工夫するしかない。

僕は、「健康食品」に対する違和感を当初はうまく説明できなかった。

スムージーパウダーを「健康になれる」っぽい言い方で売るのには抵抗があったものの、実際に野菜の栄養価が高く含まれていたり、予防医療の病院から評価されたりと、良い点もたくさんあって、どう伝えればいいのかが悩ましかった。

今は冒頭に書いた以下の前提をもってして、初めて違和感をうまく説明できるようになった。

お客さんの期待を作ることで商品・サービスは売れて、その期待を超えることで継続(リピート)してくれる。

だから今後は期待の作り方を工夫するしかない。

いろんなピース(食・運動・睡眠etc.)がある中の、選択肢のひとつとして、良い提案ができればいいと思う。

お客さんどんな期待をして欲しいのか、改めて考えたい。