予測不可能な世界において、目的設定をせずに「成長の実感」を得るには、「エフェクチュエーション(手段ありき)あるいは無我夢中」がkeywordになると言った。
今回は、エフェクチュエーションに対立する考え方である「コーゼーション(目的ありき)」と比較して考えてみたい。
エフェクチュエーションを僕なりに要約する。
- 未来は予測不可能。
- 予測不可能だから目的設定をしない。
- その代わり自分(Who am I?What I know?Whom I know?)を理解する。
- とれうる手段主導で動く。(手段ありき)
- 関与する人とパートナーシップを組む。
- 許容できる損失に基づいてコミットする。
- 予測はせず、コントロール可能な状況に注力する。
- 偶然も発想の転換でプラスに転ずる。
参考:起業家メソッドを学習できる「エフェクチュエーション」とは?〈前編〉(MANA-Biz) / サラス・サラスバシー氏✕博報堂 安藤元博 エフェクチュエーションは「コトラーのマーケティング」を超えるか(前編)(HAKUHODO)
とても面白い。
「未来は予測不能」とするところは、「そもそも目的を設定すること自体が間違っているのでは?」という視点を得た僕の気づきと合っている。
また「コントロール可能な状況に注力する」は、ストア哲学の考えに合致する。
「関与する人とパートナーシップを組む」もギルド的に働く人が増えている現代に合っている気がする。
コーゼーションを僕なりに要約する。
基本的にはエフェクチュエーションに対立するようにしている。
- 未来は予測可能。
- 予測可能だから目的設定をする。
- 周囲の環境(市場・社会状況など)や競合の動きを理解する。
- 目的からの逆算で計画を作り、動く。(目的ありき)
- 計画実施のために必要な利害関係者を獲得する。
- 計画に基づき、未来のリターンを前提に投資する。
- 未来を予測してコントロールしようとする。
- 計画通りに進むことをよしとする。
コーゼーション的な思考に陥りがちだよ?
エフェクチュエーションとコーゼーションを比較して気づいたのだけど、僕はわりとコーゼーション的な思考に陥りがちだ。
でも起業の0→1フェーズに、コーゼーション的な(目的設定をして計画通りにコトを進める)ことはまあ、ない。
求められるのは、エフェクチュエーション的な動きだ。
税理士さんに「考えすぎだよー。」と言われるのは、「コーゼーション的な思考に陥りがちだよー。」ということだったのだ。(たぶん)
なんか心身ともに軽やかになれる気がしている。(たぶん)