「汝の道を進め、そして人々をして語るに任せよ。」とストア哲学

Netflixオリジナルドラマ「Followers」を見ていたら、この言葉が出てきた。

「汝の道を進め、そして人々をして語るに任せよ。」

調べると、イタリアの詩人ダンテの言葉らしい。

実はちょうどストア哲学に興味を持っていて、「迷いを断つためのストア哲学」を読んでいたから、つながる部分があって印象的だった。

ストア哲学について簡単に書かれている箇所を引用する。

ストア哲学は、実際には、感情を押し殺したり、隠したりすることではない。むしろ、感情の動きを認め、何がそれを引き起こすのかを考えて、自分自身のためになるように転換することである。また、わたしたちにはコントロールできるもの、できないものがあるのをつねに忘れず、コントロールできるものに注力し、コントロールできないものには抵抗しないことでもある。

「汝の道を進め、そして人々をして語るに任せよ。」は前向きな、勇気に満ちた言葉で、精神的な強さを感じさせる。

「とやかく言う奴は気にするな。」「Going my way.」みたいな感じだと思うけど、誰でもできることはでない。

しかし、ストア哲学を学ぶとできる気がするから不思議だ。

ストア哲学は以下を明確に分ける。

  • 自分がコントロールできるもの
  • コントロールできないもの

そして、自分がコントロールできるものに注力する。つまり、人々の批判はコントロールできない。「人々をして語るに任せよ」ということだ。

もうひとつ大事なこととして、以下がある。

感情の動きを認め、何がそれを引き起こすのかを考えて、自分自身のためになるように転換する。

「人々が何を語るのか」をコントロールできないと言っても、批判される恐怖はある。

その時、恐怖の感情を押し殺したり隠したりするのではなく、感情の動きを認めて、最終的に自分自身のためになるように転換する、と言うのだ。

人に批判される恐怖、あるいは批判を受けた時の悲しみや怒りも、最終的に自分自身のために転換できるのだろうか。

迷いを断つためのストア哲学」を読み進めてみたい。