現代では、いろんなものが便利になった結果、僕らの時間は余るはずだ。
その時間を再投資して価値があるものをつくるのではなく、つくる時点では価値があるかどうかわからないunknowなものにコミットして時間を投資するという考えがある。最近の僕がたまに考えることだ。
あるいは現代社会における通例である「投資」というアイディアがそもそも違う可能性もある。
「利益を見込んで事業に資本を出すこと」が投資であれば、やはりunknowにコミットすることは投資とは言わないのかもしれない。
unknowゆえに、月並みな承認欲求は満たされない。SNSでの「いいね」もふえない。つくる過程において、多くの人は僕らが何をつくっているかを知らないし、僕らも伝えることをほぼしない。それでも僕らがドライブされるのは、ひとえに自分の興味関心と探究心からくるエネルギーがあるからだ。
しかし、つくったら売る。その姿勢は獲得したい。「売れなくてもいい」は短期的にはそうかもしれないけど、ゴッホみたいに死後評価はぜったいに勘弁だ。
Vaundyはかく語りき。
unknowに無我夢中にコミットすること。つくりあげたものをちゃんと売ること。ニュアンスはすこしちがうし、Vaundyほど考えられていないかもしれないけど、僕にとってのクリエーションも彼と同じようにバランスをとろうとしている。
Aunaの姉妹ブランドを世におくりだすまで、あと60日くらい。