フロー型社会とストック型の社会?

「アフターコロナ」社会はどうなる? 「ミニマリスト」から「プレッパー」の時代へ』を読んだ。

要旨を引用すると、以下の通りだ。

フロー(流れ)よりも、ストック(備蓄)の時代に回帰するのだ。ジャストインタイムによってあらゆるものが世界中を流れ続ける世界ではなく、いろんなものを溜め込んでチビチビと使い、外部との物理的接触は避けるようになるのである。

僕なりに要約すると以下の通りだ。

コロナの影響で、ジャストインタイムのシステム(フロー型)の恩恵を享受していたミニマリストたちが困窮している。外出を自粛せざるを得なくなり、「街を自分のすまいに」の理念が成立しなくなってきたからだ。

備蓄を信条とするプレッパーたちは現状に適応している。今後はフロー型の社会からストック型の社会に揺れ戻しが起きるのではないか。

まず着目したいのは、タイトルが「社会はどうなる?」なのでこれはマクロレベルの話だ。

ミニマリスト的な生き方は注目されているものの、少数派であることに変わりはないから、社会がフローからストックに回帰すると言われてもピンとこないのが端的な感想だ。

ただ個人的な話をすると、コロナの影響で家にいる時間が増えた結果、家を充実させたいというニーズは圧倒的に増した。

家だけではなく、地元にもっと目を向けたいという気持ちも不思議と増している気がするのだ。

コロナの影響でより身近なものに愛着が湧くようになったと考えると、ストックを充実させつつ、フローを享受するという止揚的な考えに行き着くことになる。

どちらにしても、フローかストックかという対立構造で語るのではなく、Withコロナ社会におけるより良い未来像を探っていきたい。