「1日3時間だけ働いておだやかに暮らすための思考法」は学びが多い本だ。以前「21世紀型の問題解決=止揚」について書いたけど、今回は「考える目的」について、著者の考えを引用しつつ書いてみたい。
考える目的を端的に言えば、「代替案を出すこと」「具体案を出すこと」「全体像を明らかにすること」「本質を見抜くこと」の4つである。
見やすくするため、順番を変えて列挙する。
- 全体像を明らかにすること
- 具体案を出すこと
- 代替案を出すこと
- 本質を見抜くこと
今回は「全体像を明らかにすること」について、考えたい。
そもそもなぜ「考える」かというと、答えが出ない問いがあるからで、その問いに答えを出すため、あるいは答えに辿り着く前に整理するために「考える」と僕は理解している。
その上で。まず、できそうでできないのが「全体像を明らかにすること」だと思う。僕の解釈だと、これは「答えに辿り着く前に整理する」ためにやる。
ちなみに著者は横軸に「T(時間)」・縦軸に「S(空間)」を取って各要素の関係を整理するT&Sキャンバスというフレームワークを使って全体像を明らかにするそうだ。
T&Sキャンバスを使うのも一つの手だけど、まず考える目的を「全体像を明らかにする」と設定するのが大事な気がする。
僕もそうだけど、「よし、○○○について考えよう。」と意気込んで、結局なにもアウトプットできなかった経験がある人は、スッと肩の力が抜ける感覚があるかもしれない。
「具体案」や「代替案」が出なくても、「全体像を明らかにする」ができれば、考える目的は一旦達成だ。
こう考えると、答えを出そうと気負うこともない。
今後「考える」時、まずは全体像を明らかにしようと思う。
※あ、ちなみに全体像が明らかになる前に、具体案/ 代替案を出せるケースもあると思う。